Saturday, July 21, 2007

NGN実用秒読み 手軽にTV電話 生活は変わる? NTTが、今年度内をメドに既存の電話網の持つ信頼性とインターネットの持つ利便性を融合させた次世代電話網「次世代ネットワーク(NGN)」のサービスを始める。NGNが完成すれば、家電を使って遠くにいる複数の友人とテレビ電話で話すなどの新サービスを利用できるようになり、私たちの生活が一変する可能性もある。KDDIも同様のネットワーク構築に投資を続ける。次世代電話網「NGN」は、新時代を切り開く「カギ」となるのか-。  ▽新たに13サービス  NTTは18日、昨年12月に東京・大手町に開設したNGNの実証実験を行う施設「NOTE」(ノート)」をリニューアルオープンした。NGNを利用した13のサービスや新端末機器などを新たに紹介している。  今回の改良で新規に加わったソニーのテレビ会議システムでは、家庭用ビデオカメラやパソコンを介して、遠隔地の人と簡単に交流が行える。同サービスの利用で、たとえば料理のレシピや作り方をライブで相手に伝えることができるという。また、防災用途として、気象庁が発信する「緊急地震速報」を基に事前に地震発生を知ることができるサービスも公開している。  NTTは、各地で進める実地調査を、光ファイバーと、インターネットプロトコル(IP)と呼ばれるネットワーク技術を核に作るNGNの実現に向けた「第一歩」(和田紀夫会長)と位置づけた。  4月からはショールームだけではなく、一般家庭向けに光ファイバーと装置を使ったフィールド実験にも乗り出している。  NTTコミュニケーションズやNECビッグローブと連携して、テレビに高画質なハイビジョン映像を送ったり、いつでも好きなときにハイビジョン級の映像が見られるサービスを提供する。和田会長は「(実用化へ)大きく前進している」といい、サービス開始に向け、いよいよ秒読み段階に入ったといえそうだ。  ▽IPで安全性を  NGNは、従来の電話網の信頼性を持ちつつ新たなIP技術で安全性を高めているのが特徴だ。次世代IP技術である「IPv6」「IPv4」と呼ばれる技術を使うことで、携帯電話や家電製品などネットワークに接続できるすべての機器に個別のIPアドレスを割り当てることが可能になる。同技術で「いつ、どこで、誰が」ネットに接続しているかが把握できるため、障害が発生した場合でもスピーディーに対応がとれ、犯罪防止効果もあるとみられている。  NGNでは、現在は個別に運営されている固定電話と移動体通信の融合も進められ、1つの端末を屋内では固定電話として、屋外では携帯電話としての利用が可能になる。また、ハイビジョン映像とクリアなステレオ音声を組み合わせた高品質のテレビ電話などもできるという。  実用化に向け、核となる通信環境の整備も進んでいる。  NTTの2007年3月末の光ファイバーの契約件数は、NTT東西地域会社合計で約610万件に達した。これを08年3月末までに950万まで引き上げ、11年3月末には3000万件を狙う。また携帯電話でも、NTTドコモの第3世代携帯電話「FOMA」の契約が全体の7割に達するなど、「ブロードバンド(高速大容量)環境は整いつつある」(三浦惺NTT社長)。  ▽相次ぐ障害に苦悩  こうした中、NGNの今年度内開始を目指すNTTを揺さぶる事態も起きている。IPをめぐるトラブルの続発だ。5月にはNTT東日本で、IP電話「ひかり電話」やインターネット接続などが使えなくなる障害が3度も発生。NTTは、通信業界を所管する総務省から改善の指導を受けた。  NTTは、最新の機器を使うNGNは現行システムに比べ信頼性が格段に高くなるとしているが、相次いだ障害の影響は「小さくない」(三浦社長)と気を引き締める。  一方、ライバルのKDDIは、「ウルトラ3G」と名付けたNGNの提供を計画している。同社は08年3月までに、全国の固定電話網を現行の銅線からすべてIPに切り替える方針だが、小野寺正社長兼会長は「すぐにIPに切り替えた場合、一部で障害が出ることが分かった。オールIP化そのものが遅れる可能性もゼロではない」と慎重だ。  実際、「便利になった」と消費者が実感できるサービスをいつから提供できるのか-。NTTはサービスの詳細を今秋メドに公表する計画だが、「トライアルの状況と個別市場をよく検討して考える」(三浦社長)。KDDIも「ウルトラ3G」を本格的に運用する時期を明らかにしていない。  「NGNは当面、通信会社のコスト抑制が中心になるだろう」。米通信大手AT&Tの研究所、AT&Tラボのトム・シラクーサVPN戦略ディレクターはこうみている。  NGNが時代を変えた、と消費者が思えるようになる日は、もう少し先なのかもしれない。(今井裕治)

フジサンケイビジネスアイから
 TV電話も良し悪しですけどねぇ。

No comments: